本記事について

当メディア運営会社のサービスを含め、各社の対応エリア、買取対象物件、サービスの特徴などを紹介しています。

なお、掲載順は各社の優劣を示すランキングではありません。

「敦賀市の実家を相続したが、遠方に住んでいて手続きが進められない」「小浜市の親の家が空き家のまま何年も経ってしまった」——福井県の空き家所有者からは、こうした相談が多く寄せられます。福井県の空き家率は15.55%で全国平均13.84%を上回り、全国27位です。若狭地方(嶺南)の小浜市は20.81%、敦賀市は18.18%と5軒に1軒前後が空き家という市がある一方、坂井市・鯖江市・永平寺町など嶺北の一部は10%台前半にとどまり、県内での差が小さくありません。

会社選びに必要な情報(対応エリア・免許番号・得意分野)を最初にまとめました。相場や補助金の解説は後半にあります。

福井県の空き家買取におすすめの不動産会社6選

福井県内で、公式サイトで自社による直接買取を明記している不動産会社を6社ご紹介します。株式会社Triikuを最初に、続けて各社の特徴を紹介します。(掲載会社の考え方は掲載会社についてをご覧ください)。

掲載順 会社名 Google評価 総合スコア
1 株式会社Triiku 4.90(35件) 4.57
2 ハチドリ不動産株式会社 5.00(1件) 4.28
3 田谷産業株式会社 口コミなし 4.24
4 まいほむ株式会社 4.30(54件) 4.20
5 高井不動産エルピス 4.50(660件) 4.10
6 出蔵不動産株式会社 3.10(54件) 3.39

※この掲載順はおすすめ順位ではなく、評価の優劣を示すものではありません。

掲載会社について

ここで紹介しているのは、公式サイトで自社による直接買取を明記している会社です。仲介のみを行う会社は掲載していません。Google口コミの評価や、会社情報の開示状況(宅建業免許番号・所在地・電話番号・買取実績)などの公開情報をもとに、2026年9月時点の内容をまとめています。掲載順は紹介の順番であり、各社の優劣や順位を示すものではありません。買取の可否や金額を保証するものでもありません。表の総合スコアは、Google口コミの評価と件数(ベイズ平均)に、会社情報の開示状況(宅建業免許番号・所在地・電話番号・買取実績)を加味して算出した参考値です。掲載順はスコア順ではありません。

各社の詳細

1. 株式会社Triiku

空き家・相続物件の直接買取専門 遠方対応 福井県全域対応

株式会社Triiku 公式サイト
(出典: 株式会社Triiku公式サイト)

直接買取を主軸とし、東京都港区に拠点を置きながら福井県全域を遠方対応で買い取る会社です。

公式サイトの「CASE STUDY 売買事例」には、東京都足立区の再建築不可物件(1,080万円)・福岡県福岡市西区の共有持分(720万円)・兵庫県姫路市(570万円)・愛媛県西条市のゴミ屋敷(220万円)・富山県氷見市(145万円)・福井県あわら市の土地(120万円)が、金額とともに掲載されています(出典: Triiku 訳あり物件買取事業)。

対応エリアは全国で、契約から平均約1ヶ月で着金するとしています。

「実家が福井県にあるが県外に住んでいて動けない」「登記や残置物の整理が終わっていない」という人に向いています。

なお、直接買取が主軸で、仲介を希望する場合は買取・仲介の両面からご提案可能としています。買取保証への対応は公式サイトでは確認できませんでした。福井県内に実店舗がないため、対面での相談を希望する場合は事前確認が必要です。

項目 内容
電話番号 03-6845-0996
宅建免許番号 東京都知事(01)第111976号
対応エリア 福井県全域(遠方対応)
得意分野 空き家・相続物件の直接買取専門

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こんな売主におすすめ

  • 県外に住んでいて福井県の実家を管理・売却できない人
  • 相続登記や残置物の整理が終わっていない物件を持つ人
  • 再建築不可・未登記など権利関係が複雑な物件を持つ人

注意点

  • 直接買取が主軸の会社です(仲介を希望する場合は「買取・仲介の両面からご提案可能」と案内しています)
  • 買取保証・任意売却・リースバックへの対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 福井県内に実店舗を持たない(公式サイトで確認できた範囲では東京都港区の本社のみ)ため、対面での相談を希望する人には事前確認をおすすめします

Google口コミ

「相続した実家の処分で担当の方に大変お世話になりました。地方の再建不可物件という難しい条件でしたが、最初から最後まで丁寧に対応していただき、安心してお任せすることができました。連絡もスムーズで不安なく手続きを進められました。」(引用元: Googleマップ)

「気持ちに寄り添っていただき、それでいて丁寧で気持ちの良い迅速な対応でした。とても心強かったです。…無事に実家じまいすることができて心が軽くなりました。」(引用元: Googleマップ)

(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-02取得)

2. ハチドリ不動産株式会社

中古住宅・古民家の売買 丸っと買取パック 鯖江市東米岡拠点

ハチドリ不動産株式会社 公式サイト
(出典: ハチドリ不動産株式会社公式サイト)

福井県鯖江市東米岡に店舗を構える不動産会社です(2024年12月に「白い雲不動産」の組織変更に伴い開業)。公式サイトには売主向けのサービスとして「丸っと買取パック」を掲げ、「手続きや片付けなど全てお任せ」と案内しています。

扱う物件は中古住宅・古民家が中心です。査定は「基本査定+風土査定」として、物件の古さや立地といった一般的な市場価値だけでなく、その不動産が持つ空気感・素材・設えなどの価値も伝えることを理念に掲げています。公式サイトには「買取と仲介の違い」の解説ページも用意されています。

「相続した古い家を、手続きや片付けごと引き取ってほしい人」「古民家や築古物件の価値を評価してくれる会社を探している人」に向いています。

なお、買取の具体的な取引件数の公開は公式サイトでは確認できませんでした。買取保証・リースバック・任意売却・事故物件への対応も公式サイトでは確認できませんでした。

項目 内容
電話番号 0778-54-0017
宅建免許番号 福井県知事免許(5)1338号
対応エリア 公式サイトに明記なし(店舗は鯖江市東米岡。掲載物件は鯖江市・越前市・福井市・丹生郡越前町など)
得意分野 中古住宅・古民家の買取(丸っと買取パック)・売買、基本査定+風土査定

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こんな売主におすすめ

  • 相続した古い家を、手続きや片付けごと引き取ってほしい人
  • 古民家・築古物件の価値も見てほしい人
  • 鯖江市・越前市など丹南エリアに物件がある人

注意点

  • 対応エリアは公式サイトでは明記されていません(店舗は鯖江市東米岡にあり、掲載物件は鯖江市・越前市・福井市・丹生郡越前町などです)
  • 買取の具体的な取引件数の公開は確認できていません
  • 買取保証・リースバック・任意売却・事故物件・共有持分への対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 来店は事前予約制(営業時間10:00〜18:00、日曜・祝日は事前予約にて対応可)と案内されています

Google口コミ

「とても気遣いが出来る、仕事の早い信頼出来る不動産屋さんです。きちんとした対応が素晴らしい。今まで会った不動産屋さんの中で飛び抜けて素晴らしい仕事ぶりでした。」(引用元: Googleマップ)

(出典: 公式サイト 2026-09-20取得、Googleマップ 2026-09-20取得)

3. 田谷産業株式会社

事故物件・放置不動産の買取 福井市・坂井市周辺 昭和60年設立

田谷産業株式会社 公式サイト
(出典: 田谷産業株式会社公式サイト)

福井県福井市二の宮に事務所を置く地元密着の不動産会社です(設立: 昭和60年3月)。公式サイトのトップには「ご不要な不動産、田谷産業が買取いたします!」と掲げ、「福井市・坂井市周辺で買取販売している地元密着の不動産会社です」と明記しています。

土地・中古住宅・事業用・収益物件まで幅広く取り扱い、買取と仲介の両方から売主に合わせたプランを提案するとしています。「一般不動産に及ばず事故物件・放置不動産の買取も行っております」として、敬遠されやすい物件に付加価値をつけて販売する施工販売にも対応するとしています。

「事故物件や長く放置した家を買い取ってほしい人」「福井市・坂井市周辺で買取と仲介の両方を比較したい人」に向いています。

なお、買取の具体的な取引件数の公開は公式サイトでは確認できませんでした。買取保証・リースバック・任意売却への対応も公式サイトでは確認できませんでした。

項目 内容
電話番号 0776-22-1020
宅建免許番号 福井県知事免許(8)第1103号
対応エリア 福井市・坂井市周辺
得意分野 事故物件・放置不動産を含む買取と買取販売、仲介

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こんな売主におすすめ

  • 事故物件や長く放置してしまった家を買い取ってほしい人
  • 福井市・坂井市周辺に物件がある人
  • 買取と仲介の両方の提案を受けて比較したい人

注意点

  • 買取の具体的な取引件数の公開は確認できていません
  • 買取保証・リースバック・任意売却への対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 営業時間は10:00〜19:30・定休日は不定休と案内されているため、来店前に連絡することをおすすめします
  • 電話営業・飛び込み営業は行わず、来店による個別相談のスタイルと公式サイトに記載されています

Google口コミ

Googleマップに投稿された口コミはありません(2026年9月時点)。

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(出典: 公式サイト 2026-09-20取得、Googleマップ 2026-09-20取得)

4. まいほむ株式会社

買取再販・空き家再生専門 福井本社・敦賀店・金沢店 福井県嶺北エリア中心

まいほむ株式会社 公式サイト
(出典: まいほむ株式会社公式サイト)

福井県福井市石盛町に本社を置き、敦賀店・金沢店も展開する買取再販専門の不動産会社です(創業2018年)。買取再販事業ページには「まいほむでは、お問い合わせのあった空き家の買取、再生、販売を行っています」と明記しています。

独自基準で査定し最短7日で買取、買い取った物件は改修・耐震補強などを行ったうえで再販するビジネスモデルです。再生住宅には2年間の瑕疵担保補償・10年間の設備保証が付くとしています。

「老朽化した空き家でも現況のまま買い取ってほしい人」「再生後の保証まで含めて検討したい人」に向いています。

なお、買取単独の具体的な取引件数の公開は公式サイトでは確認できませんでした。買取保証・リースバック・任意売却への対応も公式サイトでは確認できませんでした。

項目 内容
電話番号 0776-50-2743(代表)/0120-979-518(お客様窓口)
宅建免許番号 国土交通大臣(1)第10870号
対応エリア 福井本社(福井市石盛町)・敦賀店・金沢店(石川県)
得意分野 空き家の買取・再生(耐震補強・水回り設備入れ替え)・販売

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こんな売主におすすめ

  • 老朽化した空き家を現況のまま買い取ってほしい人
  • 買取後の再生・保証内容まで含めて検討したい人
  • 福井本社・敦賀店エリアで対面相談を希望する人

注意点

  • 買取単独の具体的な取引件数の公開は確認できていません
  • 買取保証・リースバック・任意売却・事故物件への対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 対応エリアは福井本社・敦賀店・金沢店周辺が中心で、嶺南の遠方エリアは事前確認をおすすめします

Google口コミ

「中古物件を購入する際に使わさせていただきました!こちらの細かいお願いも親身に聞いて対応していただきとても助かりました!おかげで手早く購入まで行くことができました!」(引用元: Googleマップ)

「実家の空き家の売却でお世話になりました。担当者の方がとても丁寧で、こちらの質問にも親身になって対応してくださり、安心してお任せすることができました。無事に売却でき、本当に感謝しています。」(引用元: Googleマップ)

(出典: 公式サイト 2026-09-03取得、Googleマップ 2026-09-01取得)

5. 高井不動産エルピス

買取・仲介の実績約4,000件 福井市松本拠点 福井県嶺北エリア対応

高井不動産エルピス 公式サイト
(出典: 高井不動産エルピス公式サイト)

福井県福井市松本に拠点を置く不動産会社です(運営元: TAKAI GROUP CO.,LTD.)。買取ページには「福井市はもちろん福井県内さまざまな地域の買取・仲介を行っております。その件数はなんと約4,000件!」と明記しています。

取り扱い地域は福井市・越前市・坂井市・あわら市・鯖江市・永平寺町・大野市などの近郊市町村です。無料の引越し貸出サービス「エルエース」や、賃貸顧客データを活用した査定など、地域密着ならではのサービスも紹介しています。

「福井市周辺で買取と仲介の両方を比較検討したい人」「引越しの手間も含めて相談したい人」に向いています。

なお、宅建免許番号は公式サイトで確認できませんでした。買取・仲介を合わせた「約4,000件」という実績はありますが、買取単独の件数の公開は確認できていません。買取保証・リースバック・任意売却・事故物件への対応も公式サイトでは確認できませんでした。

項目 内容
電話番号 0776-24-7000
宅建免許番号 公式サイトに記載なし(契約前に要確認)
対応エリア 福井市・越前市・坂井市・あわら市・鯖江市・永平寺町・大野市などの近郊市町村
得意分野 買取・仲介(合計実績約4,000件)、引越しサポート

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こんな売主におすすめ

  • 福井市・坂井市・鯖江市など嶺北エリアに物件がある人
  • 買取と仲介の両方の試算を比較したい人
  • 引越しの手間も含めて相談したい人

注意点

  • 宅建免許番号は公式サイトでは確認できませんでした。契約前に国土交通省の宅建業者検索などで確認することをおすすめします
  • 買取単独の具体的な取引件数の公開は確認できていません(買取・仲介の合計で約4,000件)
  • 買取保証・リースバック・任意売却・事故物件への対応は公式サイトでは確認できませんでした

Google口コミ

Googleマップの評価は4.50(660件)です。

「売買の担当の方に担当してもらいました。土地を探していたのですが、条件を伝えるとすぐに条件通りの物件をいくつか提案してくれました!説明も丁寧で、分かりやすく丁寧な対応をしてくださり、安心しておまかせすることが出来ました!」(引用元: Googleマップ)

なお同社は不動産の売買だけでなく賃貸仲介も手がけており、口コミには賃貸契約時のやり取りに関する内容も含まれています。

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(出典: 公式サイト 2026-09-01取得、Googleマップ 2026-09-03取得)

6. 出蔵不動産株式会社

買取保証付仲介 福井市勝見拠点 北陸3県対応

出蔵不動産株式会社 公式サイト
(出典: 出蔵不動産株式会社公式サイト)

福井県福井市勝見に拠点を置き、売却専門サイト「北陸不動産売却・買取コンシェルジュ」を運営する不動産会社です(設立2011年)。公式サイトには「買い手がつかない場合はお客様の不動産を当社が買取ります」と明記されており、一定期間内に売却できなかった場合にあらかじめ提示した買取保証額で買い取る「買取保証付仲介」に対応しています。

福井県・石川県・富山県の北陸3県を対象に、マイホーム(戸建て・マンション)・事業用/投資用不動産・土地・相続不動産・任意売却と売却メニューを分けており、最大5社による一括査定にも対応しています。

「まず仲介で高く売ることを狙いつつ、売れ残ったときに買い取ってもらう選択肢も確保しておきたい人」に向いています。

なお、買取保証の対象とならない物件があると公式サイトに明記されています(「買取保証可能物件とできない物件があります」)。買取単独の具体的な取引件数の公開は確認できませんでした。

項目 内容
電話番号 0120-553-575(受付10:00-18:00)/0776-97-9440
宅建免許番号 福井県知事免許(3)第1525号
対応エリア 福井県・石川県・富山県(福井市が中心)
得意分野 買取保証付仲介、相続不動産・任意売却を含む売却サポート

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こんな売主におすすめ

  • まず仲介で高値を狙い、売れ残ったときの買取も確保しておきたい人
  • 福井市周辺で相続した不動産や任意売却の相談先を探している人
  • 複数社の査定額を比べてから売り方を決めたい人

注意点

  • 買取は「買取保証付仲介」が中心で、買取保証の対象とならない物件があると公式サイトに明記されています
  • 買取単独の具体的な取引件数の公開は確認できていません(公式サイトの「売却実績300件以上」は売却全体の実績です)
  • リースバック・事故物件・共有持分への対応は公式サイトでは確認できませんでした
  • 業務内容には賃貸の募集・管理やサブリースも含まれます

Google口コミ

Googleマップの評価は3.10(54件)です。

本記事ではGoogle口コミの本文を掲載していません。

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(出典: 公式サイト 2026-09-20取得、Googleマップ 2026-09-20取得)

買取と仲介、どちらを選ぶ?迷ったときの判断基準

買取価格は仲介の市場価格より低くなるのが一般的です(下落幅は物件により異なります)。それでもどちらが向くかは状況で決まります。まずは買取・仲介それぞれの特徴を押さえておきましょう。

買取のメリット

  • 買主を探す期間がなく、条件が合えば短期間で現金化できる
  • 現況のまま(残置物・老朽箇所そのまま)引き渡せる会社が多い
  • 契約不適合責任(引き渡し後に欠陥が見つかった場合の責任)を負わずに済む契約形態を取る会社が多い
  • 内覧対応や近隣への告知が最小限で済み、周囲に知られにくい

買取のデメリット

  • 成約価格は仲介の想定売却価格より低くなりやすい
  • 買主候補が1社(またはその関連会社)に限られるため、価格の妥当性を自分で比較しにくい
  • 会社によって得意な物件・エリアが異なり、査定額に差が出やすい
  • 買取専門でない会社に依頼すると、仲介より対応が事務的になる場合がある

仲介のメリット

  • 市場で買主を募るため、条件次第で買取より高い価格で売れる可能性がある
  • 複数の購入希望者が現れれば、価格や条件を比較できる
  • 不動産会社が売却活動(広告・内覧対応)を代行してくれる

仲介のデメリット

  • 買主が見つかるまでの期間が読みにくく、長期化することがある
  • 内覧対応や近隣への告知が発生し、空き家であることが周囲に伝わりやすい
  • 現況によっては買主が見つかりにくく、値下げが必要になる場合がある
  • 契約不適合責任を問われる可能性があるため、契約内容の確認が必要
あなたの状況 向く方法 理由
古家・残置物ありで仲介市場では買い手が付きにくい 買取 現況のまま引き取ってもらえる
敦賀市・小浜市など嶺南地方在住で早く手放したい 買取 短期間で現金化しやすい
福井市中心部など地価が下落に歯止めがかかったエリア 仲介 手取りが増える可能性がある
複数社の査定を比較して納得したうえで決めたい 両方 買取・仲介の査定額を比べて判断できる

迷ったら両方の試算を取って比較するのが確実です。同じ物件でも想定価格・売却までの期間が大きく違います。依頼のしかたとしては、まず上で紹介した会社から対応エリアの合う会社を選び、同じ物件情報(所在地・築年数・広さ・現況の写真など)を渡して買取査定と仲介査定の両方を依頼するのが基本です。買取は即時買取額、仲介は媒介契約時の査定額と想定売却期間を提示してもらい、金額だけでなく「いつ・どういう状態で引き渡せるか」まで含めて比較すると判断しやすくなります。

不動産の買取と仲介の違いを徹底比較|空き家はどちらで売るべき?

空き家買取.comのおすすめは「買取」です

当サイトの結論として、福井県の空き家売却も買取を第一候補にすることをおすすめします。理由は2つあります。第一に、福井県全体の空き家率は15.55%と全国平均を上回りますが、これは県内一律ではありません。小浜市(20.81%)・敦賀市(18.18%)のように嶺南(若狭地方)は空き家率が県平均を大きく上回り、こうした地域や、古家・残置物ありの物件は仲介市場では買い手が付きにくく、現況のまま引き取ってもらえる買取のほうが手続きがシンプルです。第二に、福井県は令和8年地価公示で住宅地の平均変動率が0.0%と30年ぶりに下落に歯止めがかかったものの、上昇しているのはあわら市自由ケ丘2丁目(+6.4%)・福井市城東1丁目(+4.3%)など北陸新幹線駅周辺や福井市中心部の一部エリアに限られます。上昇の恩恵が薄いエリアの物件は、査定額の差が小さいことも多く、早く確実に手放せる買取のメリットが相対的に大きくなります。まずは対応エリアの合う会社を選び、買取と仲介の両方の試算を取ることから始めてください。

福井県の空き家事情|空き家率15.55%・53,100戸【総務省統計】

福井県の空き家率は15.55%(全国平均を上回る全国27位)

総務省令和5年住宅・土地統計調査に基づくと、福井県の空き家数は53,100戸・空き家率15.55%で、全国平均13.84%を上回り全国27位です(ダイヤモンド不動産研究所の集計)。前回調査(2018年度)から空き家率は1.72ポイント上昇し、空き家数も8,100戸増加しました。若狭地方の過疎地域や勝山市など豪雪地帯で空き家数が増える傾向にあり、従来は二世帯同居が盛んで親宅が空き家になる事例が少なかったものの、近年の核家族化で増加傾向にあるとされています。

嶺南(若狭地方)に集中する市区町村別の空き家率格差

福井県の空き家問題は「県内のどこか」でまったく景色が違います。ダイヤモンド不動産研究所が令和5年住宅・土地統計調査から集計した市区町村別の空き家率(空き家率が高い順)は次のとおりです。

順位 市区町村 空き家率 空き家数(戸) 放置空き家率
1 小浜市 20.81% 3,140 12.86%
2 敦賀市 18.18% 6,010 10.22%
3 福井市 16.08% 20,050 6.77%
4 あわら市 15.97% 1,900 8.49%
5 越前町 15.17% 1,050 13.58%
6 越前市 14.39% 4,900 7.73%
7 勝山市 13.76% 1,130 11.08%
8 大野市 12.89% 1,440 10.30%
9 坂井市 12.24% 4,370 7.90%
10 鯖江市 11.84% 3,330 5.40%
11 永平寺町 10.82% 840 7.22%

(出典: ダイヤモンド不動産研究所 2026-09-01確認。放置空き家率は、賃貸・売却用および別荘などの二次的住宅を除いた空き家が総戸数に占める割合。上表は空き家率上位11市町のみで県内最多の空き家数を示すものではない)

上位は嶺南(敦賀市・小浜市)が目立ちます。県平均15.55%に対し小浜市は20.81%と大きく上回ります。一方、鯖江市(11.84%)・永平寺町(10.82%)・坂井市(12.24%)など嶺北の一部は10%台前半にとどまっており、「福井県の空き家」は嶺北と嶺南でも事情が異なる点が見えてきます。

人口72.4万人・地価は住宅地が30年ぶりに下げ止まり

福井県の推計人口は723,546人(令和8年8月1日現在・福井県 福井県の推計人口)です。前月比では325人減少(自然増減マイナス425人・社会増減プラス100人)と、自然減を社会増がやや補う構図です。

地価は、福井新聞ONLINEの報道によると令和8年地価公示で住宅地の平均変動率が0.0%となり、30年ぶりに下落に歯止めがかかりました。北陸新幹線の駅周辺や新九頭竜橋の開通で利便性が高まった郊外、福井市近郊のベッドタウンなど、人気の高い地点の地価が上昇しています。住宅地の上昇率上位は、あわら市自由ケ丘2丁目(+6.4%)・福井市城東1丁目(+4.3%)・福井市上野本町2丁目(+3.0%)・敦賀市清水町2丁目(+2.9%)です。坂井市の住宅地平均変動率も+0.1%(前年マイナス0.3%)とプラスに転じ、永平寺町は+2.4%と大幅に上昇しています。商業地は福井駅周辺が上昇率上位を占め、平均変動率は+0.3%(前年より0.1ポイント低下)でした。

(出典: 福井県公式「福井県の推計人口」/福井新聞ONLINE「福井県内の住宅地、地価の上昇率が高い地域トップ5(令和8年地価公示)」)

北陸で比較する場合は、隣県の石川県の空き家買取相場や、同じ中部地方の山梨県の空き家買取相場も合わせて確認すると、嶺北・嶺南のような地域差が他県にもある点が分かります。

福井県は「どこにあるか」で事情が異なる

福井県は、福井市を中心とする嶺北(福井市・坂井市・鯖江市・越前市・あわら市・永平寺町・大野市・勝山市・越前町)と、敦賀市・小浜市など若狭地方の嶺南で、空き家の事情も地価の動きも違います。嶺北は北陸新幹線の駅周辺を中心に地価が上昇するエリアがある一方、嶺南は嶺北より空き家率が高い市が目立ちます。

エリア 市場の特徴 向く売り方
① 福井市周辺(嶺北中心部) 空き家率16.08%。地価上昇エリアも一部あり(城東1丁目+4.3%等) 買取・仲介を比較しやすい
② 坂井市・あわら市・永平寺町など(北陸新幹線駅周辺) 地価上昇が目立つ(自由ケ丘2丁目+6.4%等) 仲介との比較価値が高い
③ 鯖江市・越前市など 空き家率は県内でも低め(鯖江11.84%・越前市14.39%) 買取・仲介を比較しやすい
④ 勝山市・大野市(豪雪地帯) 積雪による建物の傷みが進みやすい 現況買取が現実的
⑤ 敦賀市・小浜市など嶺南(若狭地方) 空き家率18〜21%と県内で突出して高い 現況買取がほぼ唯一の現実解

ポイントは⑤です。「買い手が少ないから売れない」のではなく、売り方と相手を変えることが重要です。嶺南の物件は仲介市場だけに頼らず、現況買取・遠隔対応の専門会社と比較することで、選択肢を広げられます。

(出典: 福井新聞ONLINE「令和8年地価公示」/ダイヤモンド不動産研究所「福井県の空き家率」)

福井県の空き家バンクは本当にお得か

福井県では「空き家バンク福井」「福井空き家バンク」といった検索が多く見られます。県公式のふくい空き家情報バンクをはじめ、市町単位の空き家バンクも用意されており、格安の空き家を探す・登録する手段として活用されています。同サイトは福井市・敦賀市・小浜市など県内17市町の空き家バンクへの入口をまとめており、市町ごとの問合せ先一覧も掲載されています。

空き家バンクは掲載料が無料であることが多い一方、注意点もあります。登録から成約までは利用希望者(買い手・借り手)が現れるのを待つ形になるため、掲載期間が長期化しがちです。老朽化が進んだ物件や、権利関係が複雑な物件は登録自体を断られるケースもあります。譲渡先が決まるまでは所有者のまま固定資産税や管理責任を負い続ける点も、無償譲渡と同様の注意点です。

買取であれば、不動産会社が直接の買い手になるため、条件が合えば早期に金額が確定し、現況のまま引き渡せる点がメリットです。「時間をかけてでも住み継いでほしい」場合は空き家バンクへの登録、「早く・確実に手放したい」場合は買取、というように目的で使い分けるのが現実的です。

空き家バンクとは?仕組み・メリットデメリット・使いこなすコツ

福井県で使える空き家関連の補助金【2026年度】

福井県内の解体補助金は市によって内容が異なります。ここでは坂井市・越前市の制度を、各市の公式ページをもとに紹介します。

自治体 制度名 補助率・上限 主な条件 令和8年度 状況
坂井市 準老朽空家の除却に関する補助金 補助対象経費の1/3以内、上限30万円(延床200㎡以上等の条件で上限40万円) 一定の要件を満たす建築物の除却・運搬・処分費用が対象 通年(交付決定前の契約・着工は対象外)
坂井市 老朽危険空家等の除却に関する補助金 補助対象経費の1/3以内、上限50万円(木造以外・延床200㎡以上等の条件で上限100万円) 破損度評点100点以上の老朽危険空家等が対象 通年(交付決定前の契約・着工は対象外)
越前市 老朽危険空家解体撤去事業補助金 補助対象経費の1/3、老朽危険空家は最大70万円・準老朽危険空家は最大50万円(条件次第+30万円加算) 老朽危険空家等または準老朽危険空家に判定された建物が対象 令和8年度分は予算額に達し受付終了(キャンセル待ち・来年度分の事前調査は受付中)
福井市 老朽危険空き家等除却支援事業(令和8年度) [老朽危険空き家等]延床面積×5,000円と解体費1/2のいずれか低い方・上限50万円/[準老朽空き家等][旧耐震基準の空き家等]上限30万円または10万円/住宅政策課への相談日以前より特定空き家等に認定されており、かつ特定条件(狭隘道路・非木造・延床200㎡以上のいずれか該当)を満たす場合、または老朽危険空き家等除却後に跡地の地域利用を行う場合は延床面積×10,000円と解体費1/2のいずれか低い方・上限100万円 特定空き家等またはこれに準じる状態、もしくは昭和56年5月31日までに着工・建築された木造の空き家等が対象。100万円区分は住宅政策課への相談日以前からの特定空き家等認定が前提。要件は区分ごとに異なる 令和8年度募集中(問い合わせ: 福井市建設部住宅政策課 0776-20-5571)

(出典: 坂井市 空家除却支援事業 / 越前市 老朽危険空家解体撤去事業補助金 / 福井市「老朽危険空き家等除却支援事業(令和8年度)」公式ページ、いずれも2026年確認)

福井市の「老朽危険空き家等除却支援事業」は、築年数が古いというだけでは対象にならず、老朽化・危険性や建物の区分(老朽危険空き家等・準老朽空き家等・旧耐震基準の空き家等)を市職員が現地確認したうえで判断する運用です。上限100万円の区分に到達するには、住宅政策課への相談日より前から特定空き家等に認定されており、かつ狭隘道路・非木造・延床200㎡以上のいずれかに該当すること、または老朽危険空き家等の除却後に跡地を10年以上地域利用(自治会等による防災・コミュニティ活性化目的の活用)することが前提条件になります。単に建物の構造や延床面積が条件に当てはまるだけでは100万円区分にはならないため、区分や跡地の使い方によって補助上限額が10万円〜100万円まで変わる点も含め、検討する場合は窓口(福井市建設部住宅政策課 0776-20-5571)に直接確認することをおすすめします。

解体以外の支援制度(空き家バンク経由の成約・取得支援)

解体費用の補助だけでなく、空き家バンクに登録した物件が成約したときの奨励金や、空き家の取得・リフォームを支援する制度もあります。ここでは次の2市の制度を紹介します。

自治体 制度名 補助率・上限 主な条件
敦賀市 空き家・空き地情報バンク成約奨励金 仲介手数料の2/3(千円未満切捨て)・最大5万円 敦賀市空き家・空き地情報バンクに登録した空き家が成約した所有者が対象(空き地は対象外、3親等以内の親族との契約は除く)。市税の滞納がないこと。令和8年4月28日から先着順で受付(予算額に達し次第終了)
あわら市 空き家取得等支援補助金 取得支援・リフォーム支援とも補助対象経費の1/3以内。移住者・子育て世帯・新婚世帯等は上限100万円(安心R住宅の購入で120万円、子ども3人以上の子育て世帯が安心R住宅を購入する場合は150万円)、それ以外は上限50万円。購入者は取得支援とリフォーム支援を併用可(最大200万円) あわら市空き家情報バンクに登録された空き家が対象(旧耐震住宅は耐震診断の実施済みまたは実施予定に限る)。用途は居住用に限り、市区町村税の滞納がないこと、交付から10年間の居住・賃貸等の誓約が必要

(出典: 敦賀市 空き家・空き地情報バンク成約奨励金 / あわら市 空き家の取得やリフォームを支援します いずれも2026-09-20確認)

このほか鯖江市も空き家等補助金として空き家管理代行サービスの利用支援・危険空き家の除却支援・空き家の購入支援・リフォーム支援の4種類を案内しています(補助額は市の該当ページでご確認ください)。

補助金の「落とし穴」——申請前に必ず確認

  1. 予算には限りがある: 越前市の制度は令和8年度分の受付が既に終了しています。年度途中で受付が終了するケースも珍しくありません
  2. 着工前申請が必須: 契約・着工後の申請は原則不可です。「見積もり→申請→交付決定→契約・着工」の順序を必ず守ってください
  3. 条件で上限額が変わる: 坂井市・越前市・福井市とも、建物の構造・延床面積・接道条件・跡地の使い方などによって上限額が変わります。福井市の上限100万円区分は「住宅政策課への相談日より前から特定空き家等に認定されていること」が前提で、構造・延床面積の条件だけを満たしても対象になりません。検討している自治体の最新の要件を必ず確認してください
  4. 解体後の固定資産税: 建物を解体すると住宅用地特例が外れ、土地の固定資産税が最大6倍になる場合があります。解体して更地で売るか、現況のまま買取に出すかは、この負担も踏まえて判断しましょう

空き家の解体費用の補助金・助成金|自治体制度の探し方と申請の流れ

空き家を放置するリスク

「まだ大丈夫」と思って空き家を放置すると、次のようなリスクが積み重なっていきます。

  • 防犯・防災上のリスク: 管理されていない空き家は不法侵入・放火・不審者のたまり場になりやすく、近隣トラブルの原因になります。福井県は勝山市など豪雪地帯を抱え、積雪による老朽化の進行が早い点も見逃せません
  • 資産価値の低下: 放置期間が長いほど建物の傷みが進み、いざ売却しようとしたときの査定額が下がりやすくなります
  • 固定資産税が最大6倍になる分岐点: 管理が行き届かない空き家は、市町村から「管理不全空家等」または「特定空家等」に認定されることがあります(「管理不全空家等」は令和5年12月13日施行の改正空家等対策の推進に関する特別措置法で新設された区分です)。認定後に市町村から勧告を受け、勧告を受けたまま翌年1月1日(固定資産税の賦課期日)を迎えると、住宅用地特例が解除され、土地の固定資産税が最大6倍になります(補助金セクションの落とし穴4も参照)
  • 売却・活用の選択肢が狭まる: 老朽化が進みすぎると、空き家バンクへの登録を断られたり、買取業者からも解体前提の査定になったりすることがあります

放置によるリスクは「勧告を受けてから翌年1月1日まで」に集中します。特定空家等に認定される前、あるいは認定直後の段階で、売却(買取・仲介)や空き家バンクへの登録を検討することが、資産価値と税負担の両面で有利に働きます。

空き家の相談はどこにすればいいか(相談窓口まとめ)

福井県内で空き家の相談先に迷ったら、まずは次の窓口を目的別に使い分けてください。

相談したいこと 窓口
空き家対策の制度・補助金全般 お住まいの市町村の空き家対策担当課(福井県 空き家に関する相談窓口のご案内に県内17市町の担当課・電話番号の一覧。例: 福井市建設部住宅政策課 0776-20-5571)
空き家バンクへの登録・利用希望者としての相談 県公式ふくい空き家情報バンク、または各市町の空き家バンク担当窓口
相続登記・名義に関する相談 法務局(登記事項証明書の取得・相続登記の相談。制度の概要は法務省 相続登記の申請義務化)
不動産取引一般の無料相談 公益社団法人 福井県宅地建物取引業協会 無料相談所(宅建会館で毎週木曜13:30〜16:00・面接のみ、休祭日を除く)
売却・買取価格の相談 本記事で紹介している会社への無料査定依頼

補助金の申請要件や空き家バンクの登録要件(対象物件の条件・必要書類など)は市町ごとに異なります。本記事で取り上げていない制度の詳細や、登録・申請の具体的な手順については、お住まいの市町村の窓口へ直接確認することをおすすめします。

市町の空き家バンク・空き家対策の窓口

各市町の空き家バンク・空き家対策のページは次のとおりです。県内の全市町の担当課は上記の福井県のページにまとまっています。

鯖江市・勝山市・越前町のページが明記しているとおり、空き家バンクは情報提供の場であり、市町は売買・賃貸の交渉や契約の仲介そのものには関与しません(交渉・契約は宅地建物取引業者を通すのが一般的です)。県全体の方針は福井県空き家対策協議会で県・市町・関係団体が協議しており、市町向けの判断基準は福井県空き家対策マニュアル(令和5年12月の法改正に合わせて改定)で公開されています。

福井県の空き家を売却する流れ【5ステップ】

  1. 相続登記・名義の確認 — 相続登記は2024年(令和6年)4月1日から義務化され、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の申請が必要です。過去の相続分も2027年3月31日が期限で、正当な理由なく放置すると10万円以下の過料の対象となる場合があります。まずは法務局で登記事項証明書を取得し、名義が誰になっているかを確認します。相続人が複数いる場合は、誰が売却手続きを進めるかを決めておくと後の工程がスムーズです
  2. 査定依頼 — 買取と仲介の両方で見積もりを取り比較します。この段階で用意しておくとスムーズなのは、登記事項証明書(または権利証・登記識別情報)、固定資産税納税通知書(評価額の把握用)、建物の間取りがわかる図面(あれば)、現況がわかる写真です。所要期間は会社・査定方法(訪問査定か机上査定か)により異なります
  3. 契約 — 買取なら会社との売買契約、仲介なら不動産会社との媒介契約を結びます。買取は契約内容によって契約不適合責任を負わない特約を付けられる場合があります
  4. 決済・引き渡し — 契約内容に沿って代金決済と物件の引き渡しを行います。引き渡し時には登記識別情報(権利証)・実印・印鑑証明書・本人確認書類が必要になるのが一般的です。会社によっては家財が残ったままの現況引き渡しに対応しています
  5. 売却後の税務 — 要件を満たせば被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例(3,000万円特別控除、令和9年=2027年12月31日までの譲渡が対象。昭和56年5月31日以前に建築された家屋等が対象で、相続人が3人以上の場合の控除額は1人あたり2,000万円)が使える場合があります。適用には市区町村発行の「被相続人居住用家屋等確認書」が必要で、交付に時間がかかることがあるため早めに準備してください。控除の適用可否・確定申告の要否は個別の事情により異なるため、税理士・税務署に確認することをおすすめします

福井県外に住んでいる方でも、郵送でのやり取りやオンライン面談に対応する会社があります。現地に行けない場合は、契約前に対応可否と手順を依頼先に確認してください。

よくある質問(FAQ)

福井県の空き家率はどのくらいですか?

15.55%です(ダイヤモンド不動産研究所)。空き家数は53,100戸で、全国平均13.84%を上回り全国27位です(空き家事情セクション)。

福井市で空き家バンクの登録はどうすればいいですか?

県公式ふくい空き家情報バンクまたは福井市の空き家バンク担当窓口への申し込みが基本の流れです。物件の状態(老朽化の程度・権利関係)によっては登録を断られる場合もあります。登録要件・必要書類・審査の具体的な手順は市町ごとに異なるため、福井市空き家対策の担当窓口(相談窓口セクション参照)に直接お問い合わせください。早く・確実に手放したい場合は、買取(本記事で紹介している会社を参照)も選択肢になります(空き家バンクセクション)。

福井市で空き家の解体に補助金をもらえますか?

「老朽危険空き家等除却支援事業」という制度があり、令和8年度は募集中です。区分(老朽危険空き家等・準老朽空き家等・旧耐震基準の空き家等)や跡地の使い方により補助上限額は10万円〜100万円まで幅があり、築年数が古いというだけでは対象にならず老朽化・危険性を市職員が現地確認したうえで判断されます。上限100万円の区分は、住宅政策課への相談日より前から特定空き家等に認定されており、かつ狭隘道路・非木造・延床200㎡以上のいずれかに該当する場合、または老朽危険空き家等の除却後に跡地を地域利用する場合に限られます。詳細は福井市建設部住宅政策課(0776-20-5571)にお問い合わせください(補助金セクション)。

福井県の空き家の補助金はいくらですか?

市町によって異なります。坂井市は準老朽空家1/3・上限30万円(条件次第40万円)、老朽危険空家等1/3・上限50万円(条件次第100万円)です。越前市は1/3・老朽危険空家は最大70万円、準老朽危険空家は最大50万円ですが、令和8年度分は受付が終了しています。福井市は区分に応じて上限10万円〜100万円ですが、上限100万円は住宅政策課への相談日より前からの特定空き家等認定が前提です。解体以外では、敦賀市の空き家・空き地情報バンク成約奨励金(仲介手数料の2/3・最大5万円)やあわら市の空き家取得等支援補助金(1/3以内・上限50万〜150万円)もあります(補助金セクション)。

福井県で空き家が多い地域はどこですか?

嶺南(若狭地方)に集中しています。ダイヤモンド不動産研究所の集計では、小浜市20.81%・敦賀市18.18%と県平均15.55%を上回ります(空き家事情セクション)。

福井県で空き家の相談はどこでできますか?

市町村の空き家対策窓口が一次相談先です(担当課の一覧は福井県 空き家に関する相談窓口のご案内)。県公式のふくい空き家情報バンクも選択肢の一つです。不動産取引一般については福井県宅地建物取引業協会の無料相談所(毎週木曜の面接相談)もあります。相続登記など名義に関する相談は法務局が窓口になります。売却・買取の相談は、本記事で紹介している会社への無料査定依頼もご検討ください(相談窓口セクション)。

福井市の空き家率はどのくらいですか?

16.08%です(ダイヤモンド不動産研究所)。県平均15.55%をやや上回ります(空き家事情セクション)。

買取と仲介はどちらが良いですか?

速さ・確実性なら買取、価格なら仲介が一般的です。嶺南(若狭地方)など仲介市場で買い手が付きにくいエリアの空き家は買取が選ばれやすい傾向があります(判断基準の表)。

福井県の空き家の統計はどうなっていますか?

総務省「令和5年住宅・土地統計調査」に基づき、空き家数53,100戸・空き家率15.55%です。前回調査(2018年度)から空き家率は1.72ポイント、空き家数は8,100戸増加しています(空き家事情セクション)。

県外に住んでいても福井県の実家を売却できますか?

可能です。査定〜契約〜決済までの段取りは会社によって異なるため、事前にご確認ください。

福井県の掲載会社はどのように選んでいますか?

ここで紹介しているのは、公式サイトで自社による直接買取を明記している会社です。仲介のみを行う会社は掲載していません。Google口コミの評価や、会社情報の開示状況(宅建業免許番号・所在地・電話番号・買取実績)などの公開情報をもとに、2026年9月時点の内容をまとめています。掲載順は紹介の順番であり、各社の優劣や順位を示すものではありません。買取の可否や金額を保証するものでもありません。

まとめ|福井県の空き家は「嶺北と嶺南」で判断が変わる

福井県の空き家率は15.55%(53,100戸)で、全国平均13.84%を上回ります。ただし県内一律ではなく、小浜市(20.81%)・敦賀市(18.18%)のように、嶺南(若狭地方)では空き家率が県平均を大きく上回ります。地価は住宅地の平均変動率が0.0%と30年ぶりに下げ止まったものの、上昇は北陸新幹線駅周辺や福井市中心部の一部エリアに限られており、地域による差が大きいのが福井県の特徴です。

売却を検討する際は、まず複数社の査定を比較することが基本です。地価が下げ止まった、あるいは上昇に転じたエリアの物件は仲介との比較価値がありますが、嶺南の物件や、古家・残置物ありの物件は、現況のまま引き取ってもらえる買取のほうが手続きがシンプルな選択です。坂井市・越前市の補助金は条件で上限額が変わり、越前市は令和8年度分の受付が既に終了しているため、検討する場合は早めに窓口へ相談することをおすすめします。

本記事で紹介した会社を参考に、対応エリアの合う会社へまずは無料査定を依頼してみてください。

福田真志

福田真志(宅地建物取引士)

福井県は、嶺北と嶺南(若狭地方)とで空き家の事情がこれほど違う県も珍しいと感じます。嶺南は空き家率が県平均を大きく上回る一方、嶺北の一部は北陸新幹線の開業効果で地価が上昇するエリアもあり、「福井県だから」とひとくくりに判断はできません。まずは対応エリアの合う会社に無料査定を依頼し、買取と仲介の両方を比較することをおすすめします。