本記事について
当メディア運営会社のサービスを含め、各社の対応エリア、買取対象物件、サービスの特徴などを紹介しています。
なお、掲載順は各社の優劣を示すランキングではありません。
「長崎市の実家を相続したけれど、車が入らない坂の上で誰も買ってくれない」「五島の親の家を空けたまま、何年も手をつけられていない」——そんな長崎県の空き家、どの会社に相談すればいいかをこのページで比較できます。
会社選びに必要な情報(対応エリア・免許番号・得意分野)を最初にまとめました。相場や支援制度の解説は後半にあります。
長崎県の空き家買取におすすめの不動産会社7選
長崎県内で、公式サイトで自社による直接買取を明記している不動産会社を7社ご紹介します。株式会社Triikuを最初に、続けて各社の特徴を紹介します。(掲載会社の考え方は掲載会社についてをご覧ください)。
| 掲載順 | 会社名 | Google評価 | 総合スコア |
|---|---|---|---|
| 1 | 株式会社Triiku | 4.9 | 4.59 |
| 2 | プラステート株式会社 | 4.9 | 4.59 |
| 3 | 株式会社不動産ラブ | 5.0 | 4.37 |
| 4 | ヒラコ地所 | 5.0 | 4.33 |
| 5 | プライム不動産株式会社 | 4.3 | 4.22 |
| 6 | 株式会社アオキ不動産 | 3.9 | 4.05 |
| 7 | 株式会社アンジュ | 3.0 | 3.97 |
※この掲載順はおすすめ順位ではなく、評価の優劣を示すものではありません。
掲載会社について
ここで紹介しているのは、公式サイトで自社による直接買取を明記している会社です。仲介のみを行う会社は掲載していません。Google口コミの評価や、会社情報の開示状況(宅建業免許番号・所在地・電話番号・買取実績)などの公開情報をもとに、2026年9月時点の内容をまとめています。掲載順は紹介の順番であり、各社の優劣や順位を示すものではありません。買取の可否や金額を保証するものでもありません。表の総合スコアは、Google口コミの評価と件数(ベイズ平均)に、会社情報の開示状況(宅建業免許番号・所在地・電話番号・買取実績)を加味して算出した参考値です。掲載順はスコア順ではありません。
各社の詳細
1. 株式会社Triiku
空き家買取事業 訳あり物件買取事業 東京都港区

(出典: 株式会社Triiku公式サイト)
空き家買取事業と訳あり物件買取事業を事業内容に掲げる会社です。公式サイトの事業内容欄に「空き家買取事業」「訳あり物件買取事業」が業務として明記されています。
残置物があっても現状買取に対応するとしており、家財や不要品の片付けを終えてから売らなければならない、という手間を省ける点が特徴です。相談から買取・引き渡しまでスピード感を持って対応するとしています。
全国の物件に対応しており、山間部の買取実績もあると公式サイトに明記されています。全国空き家対策コンソーシアム・一般社団法人公民連携推進機構に加盟している点も公式サイトで確認できます。長崎県のように県外に住む相続人がやり取りの主役になる場面が多い地域では、遠隔での手続きに慣れた会社を選ぶと話が進みやすくなります。
片付けや解体に手をかけずに売りたい人、県外に住んでいて現地に何度も行けない人、条件の難しい物件で断られた経験がある人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6845-0996 |
| 宅建免許番号 | 東京都知事(01)第111976号 |
| 対応エリア | 全国(長崎県含む) |
| 得意分野 | 空き家買取・訳あり物件買取・残置物ありの現状買取 |
こんな売主におすすめ
- 家財・残置物をそのままにして空き家を手放したい人
- 県外在住で、現地へ何度も足を運べない人
- 相続したばかりで何から手をつければいいか分からない人
注意点
- 本社は東京都港区で、長崎県内に店舗はありません。現地確認の段取りは事前に確認してください
- 公式サイトに具体的な取引件数の記載はなく、掲載されているのは個別の事例紹介です
- 仲介での売却を前提とした比較検討をしたい場合は、県内の会社も併せて査定を取るのが確実です
Google口コミ
「母の実家である田舎の家を処分するにあたりTriiku様にお願いをいたしました。大変古い家である上、抵当権(大正時代)が付いたままである事が発覚し、驚き、戸惑い、不安な私に担当してくださった…親切に物腰柔らかくそして丁寧に説明をしてくださり、安心してお任せする事が出来ました」(引用元: Googleマップ)
「他社では売却が難しいと言われた築60年の空き家でしたが、トリイクさんに相談して大正解でした。…相続をして何から手をつけていいか分からない状況でしたが、担当の方が迅速にサポートしてくださり、相談してから1ヶ月足らずで売却ができました。…無事に実家じまいが完了し、肩の荷が下りてホッとしています」(引用元: Googleマップ)
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
2. プラステート株式会社
買取再販に特化 長崎市矢上町 買取保証付き仲介

(出典: プラステート株式会社公式サイト)
長崎市矢上町(東長崎地区)に事務所を置く不動産会社です。買取ページに「買取プランとは、私たち不動産会社がお客様の物件を直接買い取る方法です」と明記され、会社概要の業務内容にも「不動産の売買の仲介・買取、再販」が業務として掲げられています。代表者あいさつでも「弊社は主に売買仲介、買取再販に特化した会社です」と述べています。
売却方法は2つ用意されています。ひとつは自社が買主になる「買取プラン」、もうひとつが「買取保証付き仲介プラン」で、公式サイトには「当社の仲介で一定期間内に売却ができなかった場合、当社が保証した金額にて買取させていただきます」と記載があります。まず高く売ることを試してから、売れなければ約束した金額で引き取ってもらう——という段取りが1社で組める形です。
対応は長崎市・諫早市・東長崎地区・大村市・長与町・時津町と公式サイトに明記されています。弁護士・司法書士・行政書士・土地家屋調査士・税理士と提携し、自社が窓口となってワンストップで対応するとしており、遺品整理・残置物処分・引越しも提携業者で対応すると記載されています。相続と片付けが同時に重なりやすい空き家では、この体制が動き出しやすさにつながります。
長崎市とその周辺に空き家がある人、仲介と買取を1社で比べたい人、相続や残置物の相談も一緒にしたい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-865-8460 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事免許(2)第4046号 |
| 対応エリア | 長崎市・東長崎地区・諫早市・大村市・長与町・時津町 |
| 得意分野 | 不動産の売買の仲介・買取、再販/買取保証付き仲介/不用品処分・買取 |
こんな売主におすすめ
- 長崎市・諫早市・大村市に空き家を持っている人
- まず仲介で高く売ることを試したいが、売れ残りが不安な人
- 相続の手続きや家財の処分もまとめて相談したい人
注意点
- 公式サイトに掲載されているのは売却成約率で、具体的な買取件数の記載は見当たりません
- 対応エリアは県央・県南が中心です。佐世保市・平戸市・離島の物件は対応可否を確認してください
- 買取保証付き仲介は、期間内に仲介で成約した場合の費用の扱いを契約前に確認しておくと安心です
Google口コミ
「相続の手続きと実家の売却をしていただきました。何かと不十分で取り掛かりにも時間がかかった私たちでしたが、忍耐を持って接していただき、最後まで丁寧にご対応くださいました。…終始安心してお任せできました」(引用元: Googleマップ)
「なかなか売却できず困っていた時に、セカンドオピニオンが必要だと思いネットで探し、藁にもすがる思いでお願いしました。相談も親身に聞いて下さり、どんなことにも丁寧に答えて下さったので、とても心強かったです」(引用元: Googleマップ)
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
3. 株式会社不動産ラブ
他社で断られた家も買取 長崎市が拠点 荷物そのまま現状買取

(出典: 株式会社不動産ラブ公式サイト)
長崎市を拠点に、時津町・長与町・諫早市を対象エリアに掲げる不動産会社です。公式サイトには「当社は拠点のある長崎市(時津町、長与町、諫早市)を対象に、不動産の仲介売却や買取…を行っています」と明記され、さらに「他社では買取を拒否されるような物件でも、当社の規定をクリアしていれば買取いたします」と記載があります。
特徴は買取の対象範囲です。公式サイトは「車不可」「階段立地」「雨漏りあり」「シロアリ侵食あり」という4つの条件を具体的に挙げ、こうした物件も規定を満たせば買い取るとしています。長崎市の斜面地は「車が入らない」「階段でしか行けない」という理由で売れ残ることが多く、この条件を名指しで掲げている会社は数が限られます。
このほか、一定期間内に売却が成立しない場合は事前に約束した価格で自社が買い取るサービス、荷物や家電をそのまま置いて引っ越せる現状買取、手数料なしの現金買取、借地の売却にも対応すると記載されています。対応範囲は「長崎市を中心とし、長崎県内全域幅広く対応」としています。
斜面地・階段立地の家を持っている人、雨漏りやシロアリで断られた経験がある人、家財をそのままにして引っ越したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-894-4891 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事(3)第3882号 |
| 所在地 | 長崎県長崎市平和町10番13号 |
| 対応エリア | 長崎市・時津町・長与町・諫早市を中心に長崎県内全域 |
| 得意分野 | 他社で断られた築古・階段立地・雨漏り・シロアリ物件の買取/現状買取/借地の売却 |
こんな売主におすすめ
- 車が入らない斜面地・階段立地の家を手放したい人
- 雨漏り・シロアリ被害で買取を断られた経験がある人
- 家財や家電を置いたまま引っ越したい人
注意点
- 買取は「当社の規定をクリアしていれば」という条件付きです。物件によっては買取に至らない場合があります
- Google口コミは件数が少ないため、評価点だけで判断せず実際に問い合わせて対応を確かめてください
口コミ
参考になる本文つきの口コミは現時点で多くありません。最新の内容はGoogleマップでご確認ください。
4. ヒラコ地所
不動産買取 任意売却の相談 長崎駅前(大黒町)

(出典: ヒラコ地所公式サイト)
長崎市大黒町、長崎駅前に事務所を置く不動産会社です。会社概要の業務内容に「4.不動産買取」が業務として掲げられており、ほかに「不動産仲介・販売・管理」「不動産任意売却(不動産競売を回避して居住の継続を目指す)」「住宅ローン相談」「不動産の相続相談」「空家管理(巡回、保守点検、状況報告)」が並んでいます。
住宅ローンの返済に行き詰まった段階の相談に力を入れているのが特徴です。公式サイトでは任意売却のアドバイス、住宅ローン延滞等のカウンセリング、住宅ローン申請のサポートを案内しており、親子間売買・親族間売買の取扱いにも対応するとしています。相続した家を売るか、家族の間で引き継ぐかを迷っている段階でも相談先になります。
対応エリアは「長崎市から時津町・長与町・諫早市・大村市・西海市・佐世保市・平戸市・雲仙市に至るまで可能な限り対応します」と公式サイトに記載されています。営業時間は9時30分〜19時30分で、土曜・日曜・祝日も営業中と案内されています。
住宅ローンの返済が苦しく任意売却も含めて考えたい人、相続の相談と売却をまとめて進めたい人、平日に時間が取れず週末に相談したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-816-3664 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事(5)第3576号 |
| 対応エリア | 長崎市・時津町・長与町・諫早市・大村市・西海市・佐世保市・平戸市・雲仙市(可能な限り対応) |
| 得意分野 | 不動産買取/任意売却/住宅ローン相談/相続相談/空家管理 |
こんな売主におすすめ
- 住宅ローンの返済が苦しく、任意売却も含めて相談したい人
- 相続した空き家の売却と相続の手続きを一緒に相談したい人
- 土日・祝日に相談したい人
注意点
- 買取実績の具体的な件数は公式サイトでは確認できませんでした
- 公式サイトには1人営業で外出が多い旨の記載があります。来店する前に電話で予定を確認しておくと確実です
- 離島の物件への対応は公式サイトの対応エリアに含まれていないため、事前に確認してください
口コミ
Googleマップの評価は1件(星5)のみで、本文つきの口コミは投稿されていません(2026年9月時点)。
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
5. プライム不動産株式会社
土地・戸建の買取り 長崎市千歳町 オリジナル買取システム

(出典: プライム不動産株式会社公式サイト)
長崎市千歳町に事務所を置く不動産会社です。会社概要の業務内容に「土地・戸建の買取り」が「売買物件の仲介」と並んで掲げられ、トップページでも「長崎市・諫早市・大村市エリアを中心に売買物件の仲介、土地・戸建の買取りを行なっています」と明記されています。よくある質問では、急いで売却したいときの答えとして「条件次第になりますが直接当社が買います」と記載しています。
売却の相談窓口は「オリジナル買取システム」「任意売却」「早期売却」に分かれています。売却代金を住み替えの購入資金に充てたいのにタイミングが合わない場合については、任意売却に買取保証を加えた「プライムオリジナル買取」を行っている(当社規定あり)と公式サイトに記載があります。
公式サイトでは、売却の進捗を毎月1回の業務報告で共有するとしており、「売らない」という選択肢も含めて解決策を提案する姿勢を打ち出しています。創立は2006年12月、資本金は2,000万円で、賃貸物件の仲介と管理も手がけています。
長崎市・諫早市・大村市に空き家がある人、仲介で売るか買い取ってもらうかを1社で比べたい人、売却の途中経過をこまめに知りたい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-842-5666 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事(4)第3611号 |
| 対応エリア | 長崎市・諫早市・大村市エリアを中心 |
| 得意分野 | 売買物件の仲介/土地・戸建の買取り/賃貸物件の仲介と管理 |
こんな売主におすすめ
- 長崎市・諫早市・大村市に土地や戸建ての空き家を持っている人
- 仲介と買取の両方を1社で比べたい人
- 売却の進み具合を定期的に報告してほしい人
注意点
- 直接の買取は「条件次第」とされています。物件によっては仲介での売却を提案される場合があります
- 公式サイトに掲載されている成約実績は個別の事例で、買取の具体的な件数は確認できませんでした
- 佐世保市・島原半島・離島の物件は対応可否を事前に確認してください
Google口コミ
「今回自宅売却でお世話になりました。自宅の査定から早急に対応頂き、ホームページの内容も詳しく記載され、ここまで対応頂けるんだと感謝でいっぱいです。…契約内容含め説明もしっかりされており、無事成約決済まで完了し、大変お世話になりました」(引用元: Googleマップ)
「とても丁寧で誠実なご対応をいただき、心から感謝しています。物件を売りに出してから販売までの流れがとてもスムーズで、こちらの希望や状況をしっかりと理解したうえで、適切なアドバイスをいただきました」(引用元: Googleマップ)
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
6. 株式会社アオキ不動産
不動産買取/販売 大村市水主町 リースバック対応

(出典: 株式会社アオキ不動産公式サイト)
大村市水主町に事務所を置く不動産会社です。会社案内の事業内容に「不動産買取/販売」が業務として掲げられ、サービス一覧でも「買取も可能|すぐに現金化したい方へ」として、早く売却したい人や内覧対応の手間を省きたい人に買取という選択肢を用意していると記載されています。
売り方の選択肢が広いのが特徴です。公式サイトでは「仲介・買取・リースバックなど柔軟に対応します」としており、売却後もそのまま住み続けられるリースバックにも対応しています。土地・住宅・マンションのほか、農地や店舗・事務所・工場・倉庫などの事業用不動産の売却・買取にも対応すると記載されています。
大村市で「地域密着で35年の実績」を掲げ、県外に住む人にはオンライン相談や郵送で対応するとしています。周囲に知られずに売却したいという非公開売却にも対応すると公式サイトに記載があります。
大村市とその周辺に空き家や土地を持っている人、県外に住んでいて現地に通えない人、農地や事業用の物件もまとめて相談したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 0957-52-2629 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事(9)第2422号 |
| 対応エリア | 大村市とその周辺(県外在住者はオンライン相談・郵送で対応) |
| 得意分野 | 不動産売買・仲介/不動産買取・販売/リースバック/事業用物件/賃貸管理 |
こんな売主におすすめ
- 大村市とその周辺に空き家・土地を持っている人
- 売ったあとも住み続けたい(リースバックを検討したい)人
- 農地や事業用の物件もまとめて相談したい人
注意点
- 買取実績の具体的な件数は公式サイトでは確認できませんでした
- 日曜・祝日は要来店予約です
Google口コミ
「情報と対応が良かったです」(引用元: Googleマップ)
「Great staff, patient and helpful!」(引用元: Googleマップ)
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
7. 株式会社アンジュ
不動産の買取り 長崎市弁天町 空屋管理サービス

(出典: 株式会社アンジュ公式サイト)
長崎市弁天町に事務所を置く不動産会社です。会社概要の事業内容に「売買の仲介、賃貸仲介、不動産の買取り、借り上げ、リフォーム・コンサルティング」と記載されており、買取が業務のひとつとして掲げられています。
公式サイトでは「戸建て・土地・マンション・空家など、幅広い不動産売却のご相談に対応しています」としており、「空屋管理サービス」「リノベーション×家賃保証」「中古住宅×リノベーション」の案内ページも設けています。売るか、貸すか、しばらく管理するかをまだ決めていない段階でも、1社で選択肢を並べて相談できる構成です。
代表者あいさつによると、平成27年に個人事業として独立し翌年に法人化、令和5年1月に新社屋が完成しています。資本金は300万円、営業時間は10時〜19時で日曜・祝日は休みです。
長崎市内に空き家を持っている人、売却だけでなく賃貸や管理も含めて考えたい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-862-8822 |
| 宅建免許番号 | 長崎県知事(2)第3981号 |
| 対応エリア | 長崎市(市町単位の範囲は公式サイトに明記なし) |
| 得意分野 | 売買の仲介/賃貸仲介/不動産の買取り/借り上げ/リフォーム・コンサルティング |
こんな売主におすすめ
- 長崎市内に空き家を持っている人
- 売却・賃貸・管理のどれにするかをまだ決めていない人
- リノベーションして貸す方法も比べてみたい人
注意点
- 買取の条件や具体的な件数は公式サイトでは確認できませんでした
- 対応エリアの市町単位の範囲は公式サイトで明記されていません。長崎市外・離島の物件は対応可否を確認してください
- Google口コミは件数が少ないため、実際に問い合わせて対応を確かめてください
Google口コミ
本記事ではGoogle口コミの本文を掲載していません。
(出典: 公式サイト、Googleマップ 2026-09-20取得)
買取と仲介、どちらを選ぶ?迷ったときの判断基準
買取価格は仲介の市場価格より低くなるのが一般的です(下落幅は物件により異なります)。それでもどちらが向くかは状況で決まります。まずは買取・仲介それぞれの特徴を押さえておきましょう。
図: 買取と仲介の違い(下落幅・期間は物件によって異なります)
買取のメリット
- 買主を探す期間がなく、条件が合えば短期間で現金化できる
- 現況のまま(残置物・老朽箇所そのまま)引き渡せる会社が多い
- 契約不適合責任(引き渡し後に欠陥が見つかった場合の責任)を負わずに済む契約形態を取る会社が多い
- 内覧対応や近隣への告知が最小限で済み、周囲に知られにくい
買取のデメリット
- 成約価格は仲介の想定売却価格より低くなりやすい
- 買主候補が1社(またはその関連会社)に限られるため、価格の妥当性を自分で比較しにくい
- 会社によって得意な物件・エリアが異なり、査定額に差が出やすい
- 買取に慣れていない会社に依頼すると、対応が事務的になる場合がある
仲介のメリット
- 市場で買主を募るため、条件次第で買取より高い価格で売れる可能性がある
- 複数の購入希望者が現れれば、価格や条件を比較できる
- 不動産会社が売却活動(広告・内覧対応)を代行してくれる
仲介のデメリット
- 買主が見つかるまでの期間が読みにくく、長期化することがある
- 内覧対応や近隣への告知が発生し、空き家であることが周囲に伝わりやすい
- 現況によっては買主が見つかりにくく、値下げが必要になる場合がある
- 契約不適合責任を問われる可能性があるため、契約内容の確認が必要
| あなたの状況 | 向く方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 車が入らない斜面地・階段立地の家 | 買取 | 現況のまま引き取ってもらえる会社がある |
| 離島にあって現地に行けない | 買取 | 内覧対応や現地管理が不要になる |
| 家財処分・解体の手間をかけたくない | 買取 | 残置物ありの現況買取に対応する会社がある |
| 長崎市の中心部や時津町・長与町など需要が残る立地 | 仲介 | 手取りが増える可能性がある |
迷ったら両方の試算を取って比較するのが確実です。同じ物件でも想定価格・売却までの期間が大きく違います。依頼のしかたとしては、まず上で紹介した会社から対応エリアの合う会社を数社選び、同じ物件情報(所在地・築年数・広さ・現況の写真など)を渡して買取査定と仲介査定の両方を依頼するのが基本です。買取は即時買取額、仲介は媒介契約時の査定額と想定売却期間を提示してもらい、金額だけでなく「いつ・どういう状態で引き渡せるか」まで含めて比較すると判断しやすくなります。
空き家買取.comのおすすめは「買取」です
当サイトの結論として、長崎県の空き家売却は買取を第一候補にすることをおすすめします。理由は3つあります。第一に、長崎県の空き家率は17.25%で全国12位、空き家は113,000戸あり、前回調査から11,500戸増えています。売り物件が多い地域で仲介の順番を待つのは時間がかかります。第二に、長崎市の空き家が増える背景として市の計画が「斜面地に立地しており、交通の便が悪い」「斜面地で道が狭く、建て替えや除却などが進まない」と挙げているとおり、そもそも一般の買い手が付きにくい立地が多いこと。第三に、島しょ部や郊外は地価も下がっている地点があり、「待てば上がる」という前提が立ちにくいことです。例外は長崎市の中心部や時津町・長与町のように地価が上がっている立地で、その場合は仲介との両にらみで査定を比較する価値があります。逆に斜面地・離島・交通の便が悪い場所の物件ほど、「傷む前に現況のまま買取で手放す」ことが手残りを最大化する現実的な選択になります。
長崎県の空き家は「どこにあるか」で売り方が変わる
同じ長崎県でも、エリアによって買い手の数がまったく違います。空き家率と地価を重ねて見ると、売り方の判断がつきやすくなります。
図: 長崎県内の市町別空き家率(出典は下記の市場データのセクションに記載)
長崎市(空き家率17.91%・空き家39,050戸)は県内で空き家数が最も多く、その事情も他県とは違います。市の計画は、急速に市街化が進んだ時期に「その地形上車が入らない斜面地に住宅が密集して建てられており、それらが使われなくなり多数の流通しにくい空き家が発生している」と分析しています(出典: 長崎市空家等対策計画)。一方で長崎市の地価平均は12万5615円/㎡で県内1位、前年比+0.37%と上昇しています。中心部や平地の物件なら仲介での売却も選択肢に入ります。
佐世保市(空き家率18.13%・空き家22,450戸)は県内2番目の空き家数です。地価平均は4万6888円/㎡(+1.17%)で県内4位。市は市役所と専門家団体が協力する空家に関する相談窓口を設け、宅建協会・弁護士会・司法書士会・土地家屋調査士会・建築士会・解体工事業協会などの相談先を一覧にしています。
諫早市・大村市・長与町・時津町は空き家率が全国平均(13.84%)を下回り、地価も上昇しています(大村市3万9707円/㎡・+3.04%、諫早市3万6686円/㎡・+1.71%、時津町6万2900円/㎡・+1.78%、長与町6万2637円/㎡・+1.54%)。このエリアは県内でもっとも買い手が動いている場所なので、仲介と買取の両方を比べる価値があります。
島原半島では島原市の空き家率18.33%・南島原市18.51%で、島原市の地価平均は2万3800円/㎡(-1.19%)と下がっています。島原市は令和5年度から令和9年度までの第2期島原市空家等対策計画で、発生予防・適正管理・活用推進の3つを基本理念に掲げています。
離島(新上五島町31.63%・壱岐市25.47%・五島市24.91%・対馬市21.63%)は空き家率が突出しています。地価平均も新上五島町9220円/㎡(-0.83%)・五島市1万0008円/㎡(-1.45%)・対馬市1万6079円/㎡(-1.02%)と下落しています。
長崎市の空き家はなぜ崩れる?代執行はどうなっているか
「長崎市で空き家が崩壊した理由は何か」という疑問は、検索でもよく見かけます。個別の事例については市の窓口でご確認いただく必要がありますが、なぜ長崎市で崩れるほど傷んだ空き家が生まれるのかは、市の計画にはっきり書かれています。
市の計画が挙げる理由は2つです。ひとつは社会的背景で、「少子化や高齢化による人口減少が進み、世帯数の減少も進んでいる」「仕事や進学のため、長崎市外への転出が進んでいる」こと。もうひとつが地理的背景で、「斜面地に立地しており、交通の便が悪い」「斜面地で道が狭く、建て替えや除却などが進まない」ことです(出典: 長崎市空家等対策計画)。
つまり、道が狭くて解体の重機も資材も入らないから、傷んでも直せないし壊せない——これが長崎市特有の事情です。実際に市は令和5年度から令和6年度にかけて市内全域の空き家の不良度(傷み具合)を測定し、約9,300戸の空き家を把握したうえで、老朽危険空き家の候補となる家屋259戸を特定しています。特定空家等(周辺に悪影響を及ぼすと市が認定した空き家)の残っている件数は、令和7年3月末時点で884戸、そのうち老朽危険空き家は184件です(同出典)。
代執行についても、市の計画に方針が書かれています。所有者に積極的に勧告を行うとともに、「市道や公園等へ倒壊の危険性があり、不特定多数の市民へ影響を及ぼす恐れがある場合などは、条例に基づく緊急安全代行措置や緊急代執行、行政代執行についても実施を慎重に検討します」としています(同出典)。行政代執行になると解体費用は所有者に請求されます。そしてもう一段手前の話として、勧告を受けた時点で敷地の固定資産税の住宅用地特例が外れることも市の計画に明記されています。
図: 空き家を放置したときに進む段階(長崎市空家等対策計画の記述にもとづく)
離島(新上五島町・壱岐・五島・対馬)の空き家は売れるのか
長崎県の空き家率の高い上位は、ほぼ離島で占められています。新上五島町は空き家率31.63%(3,590戸)で、放置された空き家の率も26.70%と県内で最も高くなっています。壱岐市25.47%(3,250戸)、五島市24.91%(5,420戸)、対馬市21.63%(3,270戸)と続きます。
離島の空き家が売りにくい理由は、買い手の数が限られることに加え、現地に行くだけで船代と時間がかかる点です。内覧のたびに渡島する、草刈りのために帰るという段取りは、県外に住んでいると現実的に続きません。だからこそ離島の物件では、①現地に行かずに手続きを進められるか ②家財をそのまま引き取ってもらえるか の2点を、査定を頼む段階で確認しておくことが重要になります。
一方で、移住希望者に向けた受け皿も用意されています。長崎県は市町の空き家バンクをまとめて案内しており、五島市では空き家を島内企業の社員寮やテレワーク施設に転用する取り組みも行われています(出典: 長崎県の空き家率は17.25%で全国12位)。「住める状態で時間をかけられる」なら、こちらの道も残ります。
「長崎空き家バンクに登録する」vs「買取業者に直接売る」
長崎県は空き家バンク関連の検索がとても多い県です。県は市町の空き家バンクを長崎県 空き家対策のページからまとめて案内しており、県内の移住支援サイトや全国版の空き家バンクにもつながっています。ではどちらを選ぶべきか、性質の違いを整理します。
| 空き家バンク | 買取業者に直接売る | |
|---|---|---|
| 相手 | 移住希望者など、その物件を探している個人 | 不動産会社 |
| 売れるまでの期間 | 希望者が現れるまで待つ(読めない) | 条件が合えば短期間 |
| 価格 | 当事者間の交渉次第 | 会社の提示額 |
| 手続き | 登録申請→現地確認などの段取りがある | 査定→契約→決済 |
| 家財・傷み | 買い手が住める状態が前提になりやすい | 現況のまま対応する会社がある |
| 費用 | 登録は無料の自治体が多い | 仲介手数料は不要(買取の場合) |
「住める状態で、時間をかけてもいいから地域に使ってもらいたい」ならバンク。「傷んでいる/家財が残っている/期限がある」なら買取——この線引きで考えると迷いにくくなります。どちらか一方に絞る必要はなく、バンクに登録しつつ買取査定を取って比べる進め方もできます。佐世保市は市の相談窓口ページから空家バンク「させぼ暮らし」を案内しているように、市町ごとに窓口が分かれているので、まずは物件のある市町の窓口を確認してください。
「10年住んだら無料でもらえる空き家」は長崎にあるか
「10年住めば無料でもらえる空き家がある」という話を見かけることがあります。長崎県内でそうした条件の制度が公表されているわけではなく、無料で譲り渡すという判断は、多くの場合いちばん損をします。理由は3つあります。
- タダでも名義は動かない — 無償で譲る場合も所有権移転登記が必要で、登録免許税・司法書士報酬はかかります。相続登記が済んでいなければ、その費用も先に発生します
- もらう側に税金がかかる — 個人から個人への無償譲渡は贈与とみなされ、受け取った人に贈与税がかかる場合があります。結果として引き受け手が見つからないことが多いです
- 買取なら0円ではない可能性がある — 上で紹介した会社のうち複数が、現況のまま・家財ありでの買取に対応すると公式サイトに明記しています。「無料で引き取ってもらう」前に、まず買取査定を取ると金額の目安が分かります
無料譲渡や「タダでいいから誰か使って」を考える前に、買取査定を1〜2社取って「いくらになるか」を確かめるほうが確実です。
ゴミ・家財が残ったままの空き家でも買取できるか
「まず片付けなければ売れない」と思って何年も止まってしまう人が多いところです。結論から言うと、家財が残ったままでも買取に対応する会社があります。
上で紹介した会社のうち、株式会社Triikuは「残置物があっても現状買取」と公式サイトに明記しています。株式会社不動産ラブは「現状買取可能!荷物、家電などそのまま置いてお引越し」と記載しています。プラステート株式会社は遺品整理・残置物処分・引越しについても提携業者があるとしています。長崎県が公開する空家等管理活用支援法人の一覧でも、家財や荷物がある状態での買取再販に対応する法人が案内されています。
一方で、雨漏り・シロアリ被害・再建築不可といった条件の重い物件は、会社によって扱えるかどうかが分かれます。査定を依頼するときは、①家財の量と種類(仏壇・ピアノ・車など処分が難しいもの)②雨漏りや傾きの有無③前面道路の幅と、車が家の前まで入るかどうかを先に伝えると、対応可否の返事が早くなります。長崎では③が特に効きます。
こんな不動産会社は選ばないほうがいい【長崎版】
- 斜面地・階段立地の事情を聞かずに査定額だけ出す会社 — 長崎市の空き家が流通しにくい最大の理由は、市の計画も指摘するとおり「車が入らない」「道が狭い」ことです。ここを確認しない査定は現実味がありません
- 「長崎県全域対応」なのに、実際の商圏が長崎市周辺だけの会社 — 県内は長崎・佐世保・島原半島・離島で商圏が分かれます。物件所在地での売却実績を具体的に聞いてください
- 離島の物件で、渡島や現地調査の段取りを説明しない会社 — 船便と日程の制約を踏まえた進め方を示せない会社は、実務で止まります
- 相場より不自然に高い査定額を出す会社(高預かり) — 高値で専任媒介を取り、売れずに値下げを迫るパターン。空き家が多い地域では売れ残りが長期化しやすく、その間の草刈り・通気・固定資産税は売主負担です
- 免許番号を自分で確かめないまま契約を進めること — 宅地建物取引業の免許番号が公式サイトに載っていない会社もあります。その場合は契約前に免許証の提示を受けるか、国土交通省の宅建業者検索で番号と有効期間を確認してください
- 「解体してから売りましょう」とだけ言う会社 — 解体の支援制度・住宅用地特例(住宅が建っている土地の固定資産税を安くしてくれる仕組み)の解除・現況買取の選択肢を説明せずに解体を勧めるのは、売主の手残りを考えていません
- 家財の処分を全部売主に押し付ける会社 — 現況買取に対応する会社が県内にもあります。「片付けてから来てください」で終わる会社に限定する必要はありません
長崎県の空き家は今どうなっているか【データで3分】
会社選びの背景として、長崎県の市場を3つの数字で押さえておきましょう。
① 空き家113,000戸・空き家率17.25%(全国12位) — 2023年調査で長崎県の空き家数は113,000戸、空き家率は17.25%となり、全国平均の13.84%を上回りました。前回2018年調査から1.86ポイント・11,500戸の増加です(出典: 長崎県の空き家率は17.25%で全国12位【2025年版】 / 原典は 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果)。住宅総数は655,000戸で、5年前より減っているのに空き家だけが増えている状態です。
② 基準地価(全用途平均)は4万7765円/㎡・変動率+0.26%で全国20位(2026年) — 県全体では小幅な上昇ですが、中身は二極化しています。市町別の地価平均では長崎市12万5615円/㎡(+0.37%)・時津町6万2900円/㎡(+1.78%)・大村市3万9707円/㎡(+3.04%)が上昇する一方、島原市2万3800円/㎡(-1.19%)・対馬市1万6079円/㎡(-1.02%)・五島市1万0008円/㎡(-1.45%)・新上五島町9220円/㎡(-0.83%)は下落しています(出典: 長崎県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ 2026年)。県内最高地点は長崎市浜町3-25の100万円/㎡(商業地)で、同じ県内で100倍以上の差があります。
③ 人口は減少が続いている — 長崎県は統計情報のページで推計人口を公表しています(出典: 長崎県 統計情報)。長崎市の計画も「仕事や進学のため、長崎市外への転出が進んでいる」ことを空き家増加の社会的背景に挙げています。「親が施設に入った」「相続したが県外に住んでいる」という空き家は、これからも増えていく見込みです。
同じように島や過疎地の空き家を抱える地域として、島根県の空き家買取相場の事情は長崎県の離島とよく似ています。人口の多い市と山間部・島部で条件が分かれる点では広島県の空き家買取相場、みかん畑の斜面や離島を持つ点では愛媛県の空き家買取相場も参考になります。
放置のタイムリミットは「勧告→翌年1月1日」
空き家放置のリスクには明確な時間軸があります。
- 草刈り・通気など管理が行き届かない空き家は、市町の調査により「管理不全空家」または「特定空家」に認定される
- 認定後、改善が見られないと市町から勧告を受ける
- 勧告を受けたまま翌年1月1日を迎えると住宅用地特例が解除され、土地の固定資産税が最大6倍になる
「管理不全空家等」は、令和5年12月13日に施行された改正法で新設された区分です(出典: 国土交通省 空家等対策の推進に関する特別措置法 関連情報)。住宅用地特例は、住宅用地の固定資産税の課税標準額を1戸あたり200㎡以下の部分で6分の1にする仕組みで、長崎市はこの特例を目的に空き家を放置することが危険な空き家を生む要因だと指摘しています(出典: 長崎市空家等対策計画)。
たとえば土地の固定資産税が年6万円だった空き家が、特例の解除で最大36万円になる計算です(あくまで一例で、実際の額は評価額によって変わります)。長崎市では市内全域の不良度測定で老朽危険空き家の候補が特定されており、「気づかないうちに対象になっていた」という事態も起こり得ます。
長崎県で使える空き家の補助金と相談先【2026年度】
長崎県内では、空き家の解体(除却)費用や改修費用を補助する制度を実施している市町があります。県は実施市町の一覧を公表しており、予算がなくなり次第受付終了となることがあると注意書きを添えています。補助率・上限額・受付期間は市町ごとに違い、年度によっても変わるため、まずは物件のある市町の窓口で「自分の物件が対象になるか」を確かめるところから始めてください。
| 窓口・制度 | 内容 |
|---|---|
| 長崎県 空き家対策(住まいの玉手箱) | 県内で空家の除却費補助・改修費補助を実施している市町の一覧(令和8年4月1日時点)をPDFで公開。予算がなくなり次第受付終了となることがあると明記。空家管理条例を制定している市町の一覧、空き家バンクの案内も同じページから確認できる |
| 長崎市空家等対策計画 | 令和8年度から令和12年度の計画。老朽危険空き家の除却工事費の一部助成、特定空家等の除却工事費の一部助成、空き家を活用したリフォームの補助金という3つの支援が取り組みとして記載されている。金額・要件は市の窓口でご確認ください |
| 佐世保市 空家に関する相談窓口 | 同じカテゴリに「老朽危険空き家及び空き建築物除却費補助金」が案内されている。融資の相談先として十八親和銀行の空き家解体ローンも掲載。行政窓口は市住宅政策課(0956-24-1111 内線2814・2815) |
| 第2期島原市空家等対策計画 | 令和5年度から令和9年度の計画。発生予防・適正管理・活用推進の3つを基本理念に掲げる。窓口は建設部都市整備課 建築・空家対策班(0957-63-1111) |
(出典: 長崎県 空き家対策 / 長崎市空家等対策計画 / 佐世保市 空家に関する相談窓口 / 第2期島原市空家等対策計画、いずれも2026年9月確認)
長崎市の支援は「解体」と「活用」の両方がある
長崎市の計画には、解体側の支援と活用側の支援が並んでいます。解体側は「老朽危険空き家の除却を促進するため、法による指導を強化するとともにその除却工事費の一部を助成し、除却を推進します」「特定空家等の除却を促進するため、その除却工事費の一部を助成し、除却を支援します」という2本立てです。活用側は「長崎市に住みたい人、住んでいる人が空き家を活用したリフォームを行う際に利用できる補助金を用意し、空き家の更なる有効活用を支援します」としています(出典: 長崎市空家等対策計画)。
ここで押さえておきたいのは、解体の補助は「老朽危険空き家」「特定空家等」が対象に挙げられているという点です。まだ行政から指導や認定を受けていない普通の空き家は、解体の補助の対象にならない可能性があります。「解体補助を使って更地にしてから売る」という段取りが組めるかどうかは、事前に市の窓口で確認が必要です。そのぶん、現況のまま買取に出すという選択肢の相対的な価値が高くなります。
申請前に必ず確認する「4つの落とし穴」
- 予算切れ・年度切れ — 県は「予算がなくなり次第、受付終了となることがあります」と明記しています。年度の後半は枠が埋まっている可能性があります
- 着工前申請が原則 — 一般に、交付決定前に契約・着工した工事は補助の対象外です。見積もり→申請→交付決定→契約の順を守ってください
- 対象になる空き家の条件 — 長崎市の場合、解体の助成は老朽危険空き家・特定空家等が対象として計画に挙げられています。自分の物件が該当するかは市の窓口でご確認ください
- 市町ごとに制度が違う — 県内で除却費補助・改修費補助を実施している市町は限られます。まずは県の一覧で物件のある市町に制度があるかを確認してください
なお、解体して売るか・現況のまま買取に出すかは、解体実負担額(費用−補助金)と固定資産税の増加・売却までの時間を合算して比較する必要があります。長崎市の斜面地のように重機が入りにくい立地では解体費が高くつきやすく、複数の解体業者から見積もりを取って比較してください。補助が使えない場合は、現況のまま買取のほうが手残りが多くなるケースもあります。
自治体の相談窓口・空き家バンク
支援制度の適用可否や、売る前の管理・活用の相談は、県・市町・専門家団体の窓口で受け付けています。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| 長崎県 空き家対策(住まいの玉手箱) | 県の空き家対策の総合ページ。相談窓口・除却費/改修費補助の実施市町一覧・空家管理条例の制定市町一覧・空き家バンクの案内を掲載。空家等管理活用支援法人は7市町・21団体が指定されている(令和8年7月末時点) |
| ながさき空家相談窓口(長崎県宅地建物取引業協会) | 県が平成27年度から宅建協会に開設している相談窓口。長崎市役所(毎月第1〜第4金曜13〜16時・要予約 095-829-1231)・長崎支部相談所・佐世保市役所(第1・第3金曜・要予約)・佐世保支部相談所・大村市役所(第4金曜)・大村支部相談所・諫早市市民相談室(第1火曜午前)・諫早支部相談所・島原市役所(第3月曜)・島原支部相談所で開催。相談員2名が立ち会うため電話相談は不可、来場予約は先着順 |
| 長崎市空家等管理活用支援法人 | 長崎市が指定した、空き家の相談対応・管理・活用を担う法人の一覧ページ |
| 佐世保市 空家に関する相談窓口 | 市役所住宅政策課に加え、宅建協会佐世保支部・全日本不動産協会長崎県本部・県弁護士会・県司法書士会・県土地家屋調査士会・県建築士会・県中小建設業協会・県解体工事業協会・市シルバー人材センター(空家の管理サービス)の連絡先と受付時間を一覧化。空家バンク「させぼ暮らし」も同ページから案内 |
| 第2期島原市空家等対策計画(島原市) | 島原市の空き家対策の方針と、空家等判定の手引きを公開。窓口は建設部都市整備課 建築・空家対策班 |
長崎県の空き家を売却する流れ【5ステップ】
- 相続登記・名義の確認 — 相続登記は2024年4月から義務化されました。過去の相続分も2027年3月31日が期限で、正当な理由なく放置すると10万円以下の過料の対象となる場合があります(出典: 法務省 相続登記の申請義務化。相続を知った日から3年以内の申請が必要)。まずは法務局で登記事項証明書を取得し、名義が誰になっているかを確認します。名義が祖父母のままでも、戸籍謄本等で相続人を確定させたうえで司法書士と連携して整理できます。相続人が複数いる場合は、誰が売却手続きを進めるかを決めておくと後の工程がスムーズです
- 査定依頼 — 買取と仲介の両方で見積もりを取り比較します。この段階で用意しておくとスムーズなのは、登記事項証明書(または権利証・登記識別情報)、固定資産税納税通知書(評価額の把握用)、建物の間取りがわかる図面(あれば)、現況がわかる写真です。長崎では家の前まで車が入るか、入らないなら最寄りの車が停められる場所からの距離と階段の段数も伝えておくと、査定のやり直しが減ります
- 業者選び・契約 — 上で紹介した会社のなかで、物件の所在市町が対応エリアに入っているかを確認したうえで、複数社の査定額・条件を比較して依頼先を決めます。長崎県は長崎市周辺・佐世保市周辺・島原半島・離島で商圏が分かれるため、物件の地域に実績のある会社を軸に選ぶと話が早く進みます。契約時には本人確認書類(運転免許証等)と実印・印鑑証明書が必要になるのが一般的です
- 決済・引き渡し — 契約内容に沿って代金決済と物件の引き渡しを行います。引き渡し時には登記識別情報(権利証)・実印・印鑑証明書・本人確認書類が必要になるのが一般的です。会社によっては家財が残ったままの現況引き渡しに対応しているため、残置物の扱いは契約前に確認しておきます
- 売却後の税務 — 要件を満たせば3,000万円特別控除(令和9年12月31日まで)が使える場合があります(出典: 国税庁 No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例。昭和56年5月31日以前に建築された家屋が対象で、相続人が3人以上の場合の控除額は2,000万円)。適用には市区町村発行の「被相続人居住用家屋等確認書」が必要で、交付に時間がかかることがあるため早めに準備してください。控除の適用可否・確定申告の要否は個別の事情により異なるため、税理士・税務署に確認することをおすすめします
県外在住の方でも、郵送でのやり取りやオンライン面談に対応する会社があります。離島の物件で現地に行けない場合は、契約前に対応可否と手順を依頼先に確認してください。
よくある質問(FAQ)
長崎市で空き家が崩壊した理由は何ですか?
個別の事例は市の窓口でご確認いただく必要がありますが、長崎市が空き家の増加理由として挙げているのは、地形上「斜面地に立地しており、交通の便が悪い」「斜面地で道が狭く、建て替えや除却などが進まない」という点です。道が狭く重機や資材が入らないため、傷んでも修繕も解体も進まないまま放置されやすくなります(長崎市の空き家はなぜ崩れるかのセクション)。
長崎の空き家の現状は?
2023年調査で空き家数113,000戸、空き家率17.25%です。全国平均の13.84%を上回り、前回2018年調査から1.86ポイント・11,500戸増えました。住宅総数は655,000戸で減っているのに、空き家だけが増えている状態です。
長崎の空き家ランキングは?
市町別の空き家率がもっとも高いのは新上五島町の31.63%です。次に壱岐市25.47%、五島市24.91%、西海市23.91%、平戸市22.05%、対馬市21.63%と続きます。空き家の戸数でみると長崎市39,050戸、佐世保市22,450戸が県内の1位・2位です。
長崎市で空き家の解体費用はいくらですか?
解体費用は建物の構造・規模・立地や搬出のしやすさで大きく変わるため、一律の金額はお示しできません。長崎市は斜面地で道が狭く重機が入りにくい立地が多いため、同じ大きさの家でも平地より高くつくことがあります。複数の解体業者から見積もりを取って比べてください。あわせて、解体せず現況のまま買取に出した場合の手取りとも比較することをおすすめします。
10年住んだら無料でもらえる空き家は長崎にありますか?
長崎県内でそうした条件の制度が公表されているわけではありません。無料で譲る場合も所有権移転登記の費用はかかり、受け取った側に贈与税がかかる場合もあります。「タダで譲る」前に、まず買取査定を取って金額の目安を確かめるほうが確実です(無料譲渡のセクション)。
長崎市で空き家の代執行は?
長崎市の計画では、所有者に積極的に勧告を行うとともに、市道や公園等へ倒壊の危険性があり不特定多数の市民へ影響を及ぼす恐れがある場合などは、条例に基づく緊急安全代行措置や緊急代執行、行政代執行についても実施を慎重に検討するとしています。代執行になると解体費用は所有者に請求されます。
長崎市で空き家の相談はどこでできますか?
長崎市役所では、県宅建協会の「ながさき空家相談窓口」が毎月第1〜第4金曜の午後1時から4時に相談会を開いています(要予約・095-829-1231)。あわせて市は空家等管理活用支援法人の一覧も公開しており、相談対応や活用の支援を受けられます(相談窓口のセクション)。
長崎市空き家プロジェクトとは?
長崎市が単独で「空き家プロジェクト」という名称の事業を公表しているわけではありません。長崎県が令和6年度から実施している「長崎空き家deミライ創出事業」は、空き家の活用や管理、相談対応などのモデル的な取り組みを始める空家等管理活用支援法人に対し、市町と連携して運営費・改修費等を支援するものです。長崎市も支援法人を指定している市町のひとつです。
長崎県の空き家の数は?
113,000戸です。2023年調査の数値で、前回2018年調査から11,500戸増えました。うち長崎市が39,050戸、佐世保市が22,450戸を占めています(市場データのセクション)。
長崎空き家バンクに登録するのと、買取業者に売るのはどちらがいいですか?
住める状態で、時間をかけてもいいから地域に使ってもらいたいなら空き家バンク、傷んでいる・家財が残っている・期限があるなら買取が向いています。両方を同時に進めて比べることもできます(空き家バンクと買取の比較セクション)。
家具やゴミが残ったままの空き家でも買取できますか?
対応する会社があります。このページで紹介している会社のうち複数が、残置物があっても現況のまま買い取る、または家財の処分まで対応すると公式サイトに明記しています。査定の依頼時に家財の量と種類を伝えると、対応可否の返事が早くなります。
買取と仲介はどちらが得ですか?
速さ・確実性なら買取、価格なら仲介が一般的です。長崎県は空き家が多く、斜面地や離島のように一般の買い手が付きにくい立地が多いため、築年数の古い家では買取が選ばれやすい傾向があります(判断基準の表)。
五島や壱岐にある実家でも売却できますか?
できます。全国対応の買取会社もありますし、県内の会社でも郵送やオンラインでの対応をしているところがあります。離島の物件では、現地に行かずに手続きを進められるか、家財をそのまま引き取ってもらえるかの2点を先に確認してください。
相続登記が済んでいない空き家でも売れますか?
売却には登記が必要です。過去の相続分の期限は2027年3月末です。司法書士と連携して対応できますので、名義が親や祖父母のままでも相談してください。
空き家を放置すると固定資産税はどうなりますか?
市町から勧告を受けたまま翌年1月1日を迎えると住宅用地特例が解除され、土地の固定資産税が最大6倍になります。年6万円だった土地の税金が最大36万円になる計算です(あくまで一例です)(放置のタイムリミットのセクション)。
まとめ|比較して、放置だけは避ける
長崎県の空き家は113,000戸・空き家率17.25%で全国12位です。長崎市の斜面地は「車が入らない」「道が狭くて解体も建て替えも進まない」という事情があり、離島は空き家率が20〜30%台に達しています。「待てば売れる・上がる」という前提は立ちにくい一方、放置すれば勧告→翌年1月1日で固定資産税が最大6倍になり、進めば代執行の費用請求もあり得ます。解体の支援制度は老朽危険空き家・特定空家等が対象として挙げられており、まだ認定を受けていない空き家は現況のまま買取に出すほうが現実的な場合があります。まずは上で紹介した会社から対応エリアの合う会社を選び、買取と仲介の両方の試算を取ることから始めてください。
福田真志(宅地建物取引士)
長崎の空き家は、値段の前に「その家まで車が入るか」で結果が変わります。斜面地や離島の物件は、現況のまま引き取れる会社を先に当たってみてください。
